前回の放鳥でケージから飛び立つトキ。観察会ではトキとの適切な距離感などについて学ぶ=6月、佐渡市新穂正明寺

前回の放鳥でケージから飛び立つトキ。観察会ではトキとの適切な距離感などについて学ぶ=6月、佐渡市新穂正明寺

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放鳥トキ 環境省23日に初の観察会 親子5組募集

新潟日報(2017年9月13日)

 2008年のトキ初放鳥から10年目を迎えることを記念し、環境省は23日、放鳥されるトキの親子向け観察会を初めて開催する。環境省佐渡自然保護官事務所の職員が講師となり、22日に始まる17回目の放鳥を観察する。同事務所は「生息数が増加する中、観察を通じトキとの適切な距離感を考えてほしい」と話している。

 環境省によると、佐渡ではこれまでに270羽が放たれており、現在約280羽が生息している。今季の繁殖期で過去最多の77羽が巣立ち、生息数は2年前の2倍近くになっている。

 17回目の放鳥はトキが自然に飛び立つのを待つ「ソフトリリース」で行われ、19羽が放たれる。環境省佐渡自然保護官事務所の自然保護官補佐(アクティブ・レンジャー)で、野生トキのモニタリングを行っている原奈緒子さん(26)と近藤陽子さん(34)が講師を務め、ケージから飛び立つトキを追う。

 機材を貸し出すため初心者も参加でき、使い方などを教える。放鳥の指揮拠点である新穂正明寺の佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションを見学したり、トキの生息環境について講義を聞いたりする。

 先着で小学3年生以上の親子5組10人を募集する。当日は午前5時50分に佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションに集合。参加費200円。氏名、年齢、緊急連絡先、観察機材の有無を添え電話かファクスで申し込む。15日午後5時まで。

 放鳥が22日で終了した場合は、野生トキや放鳥後のトキの様子を観察する。

 問い合わせは環境省佐渡自然保護官事務所、0259(22)3372。ファクスは0259(22)3379。

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