東京ラーメンショーで通算5度の売り上げ日本一に輝いた「麺家いろは」(本店・射水市、栗原清店主)は11月のショーに、えびすこ(富山市、小路晃店主)と初めて共同出店する。看板商品の「富山ブラック」ではなく、富山産食材にこだわった「越中富山米(こめ)麹(こうじ)味噌(みそ)ラーメン」で参戦。20日は富山市新富町の麺家いろはCiC店で試食会があり、両店主が日本一への意気込みを語った。
2009年の初回から連続出場する「いろは」は富山ブラックで挑んだ09~11年と14年、「富山の白エビらーめん」を出した12年に日本一を達成した。両店主はラーメンを通じた富山のPRで意気投合し、「越中富山伝承会」として出店することになった。
富山らしいラーメンを模索し、みそ味に行き着いた。1772年創業の山元醸造(高岡市)の米みそを使ったスープはこくがあり、伝統的なみそ本来の風味が楽しめる。沼田製粉(小矢部市)が扱う県産小麦「ゆきちから」で作った麺はこしが強い。豚バラと肩ロースの2種類のチャーシュー、刻みタマネギなどで豪華さを演出した。
元総合格闘家としても知られる小路店主は「富山の魅力が詰まった一杯」と自信を見せ、栗原店主は「新たな富山ブランドとして全国にPRしたい」と力を込める。新メニューは11月中旬から両店で販売予定。
ショーは、第1幕が今月26日~31日、いろはが出店する第2幕は11月1~5日に東京・駒沢オリンピック公園で開かれる。計36ブースが並ぶ。