市営平スキー場に新設されたペアリフトから降りるスノーボーダー=13日、佐渡市金井新保

市営平スキー場に新設されたペアリフトから降りるスノーボーダー=13日、佐渡市金井新保

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佐渡市営平スキー場 大改修終えオープン

新潟日報(2018年1月16日)

 島内唯一のスキー場であり、大規模改修を終えた佐渡市金井新保の市営平(だいら)スキー場が13日、オープンした。島内初となる椅子に座るタイプのリフトがお目見えし、ロッジが新たに備わった。初日は子どもから大人まで大勢の市民でにぎわい、スキー愛好者からは「念願がかない、夢のよう」と喜びの声が上がった。

 平スキー場は昨年大規模改修し、ロープにつるされた器具につかまって登るハンガーリフトに替えて、椅子のペアリフト1基を導入した。これまでよりも楽にゲレンデを登ることができる。レンタルの受け付けや休憩場所となるロッジも建てた。

 島内には民営の「ワンダーバレーさど」もあったが、今冬は営業せずに廃業が決まっており、平スキー場が唯一の施設だ。

 13日はオープニングセレモニーがロッジで行われ、三浦基裕市長があいさつし「待望のリフトが完成した。1人でも多くの人にご来場いただきたい」と呼び掛けた。佐渡スキー協会の広瀬俊三会長(59)も「椅子のリフトは夢のまた夢だった。多くの関係者のご助力に感謝申し上げたい」と感慨深そうに語った。

 ペアリフトが稼働すると、来場者はさっそく乗り込みゲレンデを滑走した。ペアリフトに慣れていないスキーヤーもあり、降りる際に手間取る姿も。初めて乗ったという新穂小6年の女子児童(12)は「ちょっと怖かったけど、リフトができてうれしい」と笑顔だった。

 会場では八幡芋鍋やおにぎり、お汁粉が振る舞われ、トキをモデルにした市のゆるキャラ「サドッキー」もスキーを履いてゲレンデを滑りオープンを盛り上げた。サドッキーは滑走後「トキのように華麗な滑りだったんじゃないかな」とコメントした。

 3月18日までの木、金、土、日曜と祝日に営業する。土日祝日は、金井コミュニティセンター(佐渡市千種)からスキー場まで、シャトルバスが運行する。片道500円(小学生以下250円)で、前日までに予約が必要。問い合わせは新潟交通佐渡、0259(52)3200。

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