暗闇に浮かび上がる赤、青、緑の花びら-。佐渡市畑野の熊野神社で地域住民有志が続けている桜のライトアップが、今年も10日から始まった。照明の色が刻々と変わるのが特徴。SNS(会員制交流サイト)などを通じてじわりと人気を広げている。
地域活性化を目的に、畑野地区の有志十数人が2016年に初めて実施。数秒ごとに色が変わるLEDライトは資金を出し合い調達した。企画に関わった会社員秋山実さん(51)=同市畑野=は「花びらは白っぽいので、いろいろな表情を見せられると思った」と説明する。
神社があるのは主要道路の通称南線から奥に入った住宅地の一角。秋山さんによると、"穴場"感を求めてアマチュア写真家らが多く訪れるという。写真共有アプリ「インスタグラム」で知り訪れた新潟市中央区の会社員男性(27)は「こんな場所で幻想的な景色を見られるとは思わなかった」と驚きながら、スマホで撮影していた。
ライトアップは花が散り終える20日ごろまでで午後6時半~9時半。荒天中止。