複雑な形の巨木がそびえ立つ大佐渡石名天然杉遊歩道=22日、佐渡市

複雑な形の巨木がそびえ立つ大佐渡石名天然杉遊歩道=22日、佐渡市

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圧巻300歳超す巨木 石名天然杉遊歩道オープン 佐渡

新潟日報(2018年5月23日)

 日本海から吹き付ける厳しい風雪に耐え、幹や枝が奇抜な形に変化した巨木を見ることができる大佐渡山脈の石名天然杉遊歩道が23日、今季もオープンする。雪が積もる11月ごろまで一般開放される予定。22日には新潟県の担当者らが遊歩道の状況を点検し、最終確認をした。

 遊歩道は、大佐渡山脈の標高900メートルほどの県有林にあり、一般開放は2011年に始まった。作業道を含め1・8キロを巡るコースとなる。オープンは昨年より3日早いが、おおむね平年並みとなった。

 佐渡金銀山が栄えた江戸時代、薪炭にするため多くの木が切り出されたが、杉は燃料に向かず残された。形が奇抜な木は建材にも使われなかったため、遊歩道には樹齢300年超ともいわれる巨木もある。

 4本の幹が集まった「四天王杉」や寄り添うように幹を伸ばす「家族杉」など、個性的で巨大な杉がそびえ立っている。現在、カタクリやシラネアオイ、スミレなども見頃を迎えている。

 県や警察、消防などの担当者らは22日、来訪者が道に迷わないよう道しるべを確認し、道にがれきなどの障害物がないか調べた。

 遊歩道や登山道は滑りやすく天気も変わりやすいため、県は山歩きに適した靴の着用と雨具の準備を呼び掛けている。県佐渡地域振興局農林水産振興部の渡辺洋一副部長は「山歩きの支度をしっかりして、散策を楽しんでほしい」と話した。

 遊歩道に通じる林道石名和木線は、両津側からは通行できるが相川側は豪雨災害の影響で通行止めとなっている。

 問い合わせは県佐渡地域振興局林業振興課、0259(74)3395。

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