昔の暮らしを物語る家財道具などを展示する資料館=燕市国上

昔の暮らしを物語る家財道具などを展示する資料館=燕市国上

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昔の暮らし伝わる民具 燕・国上に資料館

新潟日報(2018年6月20日)

 佐渡市の夫婦が燕市国上で空き家になった妻の実家を改装し、昔の暮らしを物語る品を展示する資料館「五郎左衛門」を7月1日に開く。古い農具や家財道具のほか、良寛や西郷隆盛が書いたと伝わる書もあるという。夫婦は「お世話になった地域の方々にお宝を見てもらいたい」と話している。

 夫婦は、ともに元小学校教員で佐渡市に住む逸見修さん(69)と正子さん(70)。修さんによると、正子さんの実家である熊木家は1650年ごろに分家し、国上の地主として栄えた。2015年に正子さんの母が亡くなって空き家になったため、資料館として活用することにした。

 幕末に建てられたという母屋に100点以上の展示品が所狭しと並ぶ。木製の「稲そり」は、刈り取った稲を田んぼから運び出すのに使われ、湿地帯での困難な農作業を物語る。お祝いに使う朱塗りのお膳は、豊かな暮らしぶりをうかがわせる。

 明治から戦前の教科書や、アマチュア写真家が一家の日常を撮った写真のコーナーもある。良寛と西郷隆盛の書は、鑑定をしたわけではないが、本人の直筆と伝えられてきたという。

 特別な知識がなくても楽しめるよう、展示物には解説文を添えた。修さんが民俗資料館などを回って2年がかりで調べた力作だ。自由にお茶を飲める部屋も設け、地域の憩いの場となることを期待している。

 修さんは「道具を通して多くの人に昔の暮らしを見てもらい、現代の豊かな生活を振り返るきっかけにしてほしい」と願う。

 入館は無料。開館は不定期で月に7、8日間を予定している。

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