福井県南越前町の第26回はすまつり(福井新聞社後援)が6月30日、同町中小屋の花はす公園で開幕した。咲き始めたピンクや白色の花に雨粒が光り、爽やかな美しさで来場者を魅了している。8月12日までの会期中、ハスにちなんだ軽食やはす染め体験など多彩な催しが繰り広げられる。
同公園は135品種を約3ヘクタールで栽培し、「大賀蓮」や「誠蓮(まことばす)」などが見頃を迎えている。5月に友好交流協定を結んだ台南市白河区から贈呈されたハスとスイレンの3品種のうち、白っぽい花をつける「湘蓮(しょうれん)」の花芽が25日ごろ確認され、7月下旬に開花する見込み。
オープン式で岩倉光弘町長は「ハスの優雅さや素晴らしさを体感し、今庄宿や北前船主の館・右近家にも足を運んでほしい」とあいさつ。台南市台日友好交流協会の郭貞慧理事長は「町から受け取ったハスは満開を迎えた。白河区から贈った品種も大きな花を咲かせてほしい」と祝辞を述べた。
ハスの茎を通してジュースやワインを飲む「象鼻杯(ぞうびはい)」体験や、茶屋で販売されるはすそうめん、はすうどんも早速人気を集めた。バスツアーで訪れた京都府の夫妻は「きれいなハスに癒やされる」「象鼻杯は初めて。ハスジュースがおいしかった」と話していた。