蓄光性の塗料を付けたマットを敷き詰めた作品=10日、佐渡市吾潟の佐渡国際教育学院

蓄光性の塗料を付けたマットを敷き詰めた作品=10日、佐渡市吾潟の佐渡国際教育学院

新潟県 佐渡 祭り・催し

個性の星々きらめく 銀河芸術祭が幕開け 佐渡

新潟日報(2018年8月13日)

 佐渡島の各地で国内外のアーティスト15組が作品を展示する「さどの島銀河芸術祭」が10日、開幕した。能舞台や旧魚市場といった佐渡ならではの施設を活用した空間芸術や、漫画家楳図かずおさんの作品などを展示。個性あふれる現代アートが各会場を彩っている。

 芸術祭は2016年に市民有志が実験的に始め、今回は2回目の開催。佐渡の風土や歴史を掘り起こし、銀河のようなきらめきを持つ美的価値を生み出すことをテーマとしている。

 会場の一つ、佐渡市吾潟の佐渡国際教育学院では、施設内の能舞台を真っ暗にして蓄光性の塗料を付けたマットを敷き、銀河のように床が輝く空間を表現。両津夷の旧魚市場では、ラジオのノイズが響く中で電球が点滅し、非日常的な空間を演出した。

 楳図かずおさんは、あいぽーと佐渡(両津夷)に出展。佐渡が作中に登場する「わたしは真悟」の漫画のページを拡大し、館内につり下げている。

 実行委員長の梶井照陰さん(42)は「島内外の人たちが交流し知恵を出し合い、未来につながる芸術祭にしたい」と願っている。

 期間は前期が26日まで、後期が9月28日から10月14日まで。作品鑑賞パスポートは2千円(小中学生500円)。芸術祭の詳細はホームページで公開している。問い合わせは総合案内窓口、050(5305)5135。

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