越前そばに南米の肉料理「シュラスコ」を合わせた新メニュー=8月16日、福井県越前市の市武生中央公園

越前そばに南米の肉料理「シュラスコ」を合わせた新メニュー=8月16日、福井県越前市の市武生中央公園

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越前そばと南米の肉料理コラボ、好評 シュラスコそば

福井新聞(2018年8月18日)

 福井県の武生青年会議所(JC)のメンバーと越前市在住のブラジル人がアイデアを出し合って、越前そばと南米の肉料理のコラボメニュー「シュラスコそば」を考案した。これまでのイベントでは行列ができるほどの好評ぶりで、秋までの市内イベントで計600食を販売する計画。売り上げは全額を市国際交流協会に寄付し、多文化共生のまちづくりに役立てる。

 シュラスコそば誕生のきっかけは、武生JCが4月に開催した「グローバルサミット越前」。市内のブラジル人市民を実行委メンバーに加え、互いの文化理解の一環としてコラボ料理を考える中で、越前そばと牛肉をじっくり焼いた料理「シュラスコ」を組み合わせるアイデアが出た。

 武生JC会員で市内でそば店を営む笠島孝行さん(37)がアイデアの磨き上げを担当。鯖江市河和田地区の伝統薬味山うにで焼いた肉の香りをマイルドにしつつ、貝ベースのあっさりとしただしでシュラスコの風味が残るよう工夫した。

 グローバルサミットでは、店の前に長い列ができる人気だった。8月に蔵の辻や市武生中央公園で開かれたイベントでは冷たい夏バーションを提供し、子どもたちがおいしそうにほおばった。

 武生JCは9月23日の自然体験イベント「そうだ!村国山に行こう!」、同29日のたけふ菊人形の週末イベント「ブラジルフェスティバル」にも出店を予定している。

 担当の武生JC多文化シナジーを生み出す委員会の若泉学史委員長(39)は「外国人と日本人が密に関わるコラボ料理を、お互いに協働してまちをよくしていくきっかけにしたい」と話している。

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