上映会に向け話し合う実行委員=福井県福井市内

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食の大切さ映画で実感 園児のみそ造りの記録、上映へ

福井新聞(2018年8月20日)

 保育園で食べるみそ汁用のみそを自らの手で仕込んでいる子どもたちにスポットを当てたドキュメンタリー映画「いただきます みそをつくるこどもたち」の上映会が9月9、10の両日、福井県鯖江市文化の館で開かれる。県内の女性有志が食の大切さを感じてもらいたいと企画し、当日は手作りのみそ汁の振る舞いもある。乳幼児を連れての参加も可能で、幅広い世代に来場を呼び掛けている。

 映画の舞台は福岡市の高取保育園。無農薬の米や野菜を使った和食の給食を出している。園児たちはみそを毎月100キロ仕込み、毎日の米とぎなども行っている。作品ではみその造り方を年下に教える年長児の様子、いきいきと遊び回る姿、専門家の知見などをまとめている。

 上映会は女性6人でつくる実行委員会が実施。代表の椿原百合子さん(40)=鯖江市=は3歳~小学6年の4人の子どもがおり、おむつなし育児や食品添加物を含まない食事にこだわるなど、自然派の子育てに取り組んでいる。知人から映画を紹介され、実行委を結成して3月から企画・準備を進めてきた。

 みそ汁の振る舞いは「映画を見て終わりにするのではなく、みんなで改めて食について考える機会にしてもらいたい」と考案。県醤油味噌工業協同組合の協力で、地元の味を堪能してもらう。椿原さんは「食生活の乱れによる生活習慣病やメタボなどが増えている。子どもがいる人だけでなく幅広い世代に見てもらい、食事に気を付けるきっかけになれば」と話している。

 9日午前10時半から、午後2時から、10日午前10時半からの3回上映。参加費は千円(当日券1200円)で高校生以下は無料(要申し込み)。チケットは自然食品の店ヒノモト(福井市)、からだあいかん(鯖江市)、マルカワみそ(越前市)、風ものがたり(同)で販売している。

 詳しくはフェイスブックページ「いただきます福井自主上映実行委員会」か、椿原さん=電話090(4328)3339。

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