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黄金色の実甘みも十分 新品種ナシ出荷始まる 加茂

新潟日報(2018年9月14日)

 新潟県が開発したナシの新品種「新美月(しんみづき)」のことし初めての出荷が13日、県内で始まった。加茂市加茂新田のJAにいがた南蒲加茂選果場では、黄金色の丸い実が次々と箱詰めされていた。同じく新品種の「新王(しんおう)」も17日に出荷が始まる。

 県は1997年から新品種の開発に着手。新美月と新王は「おさ二十世紀」と「豊水」を親に持ち、既存品種より糖度が高い。新美月は適度な酸味があって日持ちしやすく、新王は歯触りの良さとたっぷりの果汁が楽しめる。

 両品種は2015年に試験販売が始まり、出荷はことしで4年目。県内では加茂市と三条市、新潟市で栽培されている。出荷量は年々増えており、ことしは昨年の2倍ほどの約4万8千玉を見込む。

 梅雨時期に雨が少なかったため例年に比べて小ぶりだが、日照量が多かったことで食味は良好だという。選果場では、大きさや糖度で分けられた実を、職員が手際良く箱に詰めていた。

 JAにいがた南蒲加茂果樹部会・日本なし部会部長の岡文和さん(45)は「新品種をたくさんの人に味わってもらい、新潟の秋の風物詩として定着させていきたい」と話した。

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