小松市木場潟公園のビオパークの池で、県の絶滅危惧Ⅰ類に指定されている水草「ミズアオイ」が見ごろを迎えている。木場潟周辺では約25年ぶりに群生し、水面に広がる青紫色の花が来場者の目を引いている。
ミズアオイは、水路などに生育し、夏から秋にかけて1株に約10~20の花を咲かせる。木場潟周辺でも散見されたが、除草剤などの影響で25年ほど前から姿を見かけることが少なくなった。木場潟再生プロジェクトメンバーが5年前から種をまき始め、今年は約80株が成長した。
顧問の大井貞夫さん(84)は「かつての木場潟の風景が見られるようにしたい」と意気込んだ。10月上旬まで花を咲かせる。