第43回九谷と花選抜出合い展(北國新聞社主催)は5日、小松市のサイエンスヒルズこまつで開幕した。工芸王国石川を代表する陶芸家の熟達の技が光る器に、9流派から選ばれた華道家が季節の草花を個性豊かに生け込み、互いの感性が響き合う美の回廊で会場を彩った。
文化勲章受章者の大樋陶冶斎氏、釉裏金彩(ゆうりきんさい)人間国宝の吉田美統氏、日本芸術院会員の武腰敏昭氏、県陶芸協会長の中田一於氏ら重鎮から若手までの40人と、飯田真寿小松地区華道連合会長ら9流派から選抜された40人がペアを組み、器と花材の魅力が調和した秀作が来場者を引きつけた。
ホテルサンルート小松で開かれたオープニングパーティーでは、和田慎司市長、福村章県議が祝辞を述べ、吉田氏と浅蔵五十吉小松美術作家協会長もあいさつした。高野哲郎市議会経済建設常任委員長の発声で乾杯し、西正次小松商工会議所会頭の音頭で万歳、飯田氏が締めくくった。
会期は9日までで、入場料は500円(中学生以下無料)。県芸術文化協会、小松市、小松商工会議所、ラジオこまつ、テレビ金沢、エフエム石川、テレビ小松が後援した。