堂々と練り歩く造り物=白山市鶴来日詰町

堂々と練り歩く造り物=白山市鶴来日詰町

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造り物堂々、鶴来沸く ほうらい祭り開幕

北國新聞(2018年10月7日)

 約800年の歴史を持つとされる白山市鶴来日詰町の金劔宮(きんけんぐう)の秋季祭「ほうらい祭り」は6日、2日間の日程で開幕した。初老会員の担ぐ神輿(みこし)に続き、高さ約5メートルの「造(つく)り物(もの)」と獅子方が行列となってまちなかを練り歩き、大勢の見物客を沸かせた。若衆らは「ヨーホーライ」の掛け声を響かせ、鶴来伝統の祭りを次代へ守り続ける気概を見せた。
 祭りの目玉となる今年の造り物は、朝日町の「龍神」、知守町の「天に愛されし漢(おとこ)」、四町(水戸町、大国西、大国町、古町)の「我流吉光」、新町の「前田利家」、日詰町・下東町の「招く猫」の5体。各青年団が約1カ月半かけて仕上げた。
 巡行は正午の花火を合図に金劔宮から始まり、若衆が造り物を担いで「ほうらい節」を高らかに歌い、五(ご)穀豊穣(こくほうじょう)を願った。清沢町、南風会(今町、上東町、本町1丁目)、本町2、3、4丁目の3町会が獅子方を担当し、気迫のこもった舞を披露した。沿道では観客がカメラを構え、シャッターチャンスを狙う姿が見られた。
 鶴来地区の若手経営者らでつくる「つるぎ元気プロジェクト合同会社」は、鶴来下東町の「つるぎショッピングスクエアレッツ」前で国産のクマザサと県産米の新品種「ひゃくまん穀(ごく)」を使った鶴来の伝統食「笹(ささ)寿し」を提供し、人気を集めた。
 ほうらい祭りは白山市無形民俗文化財に指定される。神輿や造り物などは最終日の7日も正午から巡行し、同日夜に金劔宮に戻る。

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