橋本左内を心配する心境がつづられた松平春嶽の書状を見る来場者=10月27日、福井県坂井市みくに龍翔館

橋本左内を心配する心境がつづられた松平春嶽の書状を見る来場者=10月27日、福井県坂井市みくに龍翔館

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松平春嶽書状にファン続々 部下思い垣間見る初公開史料

福井新聞(2018年10月28日)

 福井県坂井市みくに龍翔館の特別展「幕末維新の知られざるヒーロー列伝~坂井市域の群像とゆかりの品々」が10月27日始まった。福井藩士橋本左内の行動を心配する心境をつづった同藩主松平春嶽の書状など、幕末の福井藩の様子が垣間見える初公開史料目当てに、初日から熱心な歴史ファンが続々と訪れた。12月2日まで。

 幕末の福井に影響を与えた坂井市ゆかりの5人を知ってもらおうと、幕末明治福井150年博の一環として開いた。館蔵品を中心に初公開16点を含む45点を展示した。

 5人は、左内を支援した儒学者の三国大学、多くの志士と交流した瀧谷寺住職の道雅(どうが)、福井藩を財政支援した8代目内田惣右衛門、福井藩家老の本多飛騨、丸岡藩最後の藩主で老中も務めた有馬道純。このうち、飛騨に関する史料9点は2016年に飛騨の子孫から寄贈を受けたもので、いずれも初公開。

 春嶽の書状はその一つで、1857(安政4)年の大みそかに飛騨に宛てたもの。一橋慶喜の将軍擁立を目指し毎夜のように幕府の要人と会っていた左内が身の危険に遭わないよう、飛騨に左内を注視するよう求めている。部下思いの春嶽の人物像を垣間見ることができる貴重な史料という。

 このほか、63(文久3)年の「挙藩上洛(じょうらく)計画」断念後に蟄居(ちっきょ)処分となった飛騨が苦しい胸の内をつづった文書や、飛騨を褒める春嶽の書状(61年)などもあり、来場者は、福井藩中枢の心の機微に触れていた。

 午前9時~午後5時。水曜日は休館。入館料は高校生以上300円、小中学生150円、未就学児無料。

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