秋の風物詩として親しまれている県菊花展覧会「弥彦菊まつり」が１１月１日、弥彦村の弥彦神社で始まった。新潟県内外の愛好家が丹精込めた色とりどりの花約４千点が境内を彩り、訪れた人の目を楽しませている。

　県菊花連盟などの主催で５８回目。例年約２０万人が観賞するという。

　ふっくらとした花が特徴的な「厚物」や、数百の花を付ける「数咲」など、多彩な菊が咲き競う。毎年ひときわ人気の「大風景花壇」は今回、栃木県の華厳の滝がテーマ。３万本ほどの菊で表現した滝の様子に観客は目を奪われていた。

　毎年楽しみにしているという燕市の女性（８２）は「花の形も咲き方もいろいろで目移りする。初日は特に、花がいきいきとしているような気がする」と話した。

　２４日まで。