昨年のアース・セレブレーションで演奏する太鼓芸能集団「鼓童」=2018年8月、佐渡市小木町

昨年のアース・セレブレーションで演奏する太鼓芸能集団「鼓童」=2018年8月、佐渡市小木町

新潟県 佐渡 祭り・催し

8月アース・セレブレーション 海外の誘客強化へ 佐渡

新潟日報(2019年3月4日)

 毎年8月に新潟県佐渡市で開かれる国際芸術祭「アース・セレブレーション(EC)」の実行委員会は総会を開き、ことしの「EC2019」を8月16~18日に開催するなどとした実施計画案を決めた。今回は、インバウンド(訪日観光客)誘致のための専門チームを初めて編成。公式ホームページの公開やチケット販売を例年より1カ月前倒しするなど、情報発信を早め、受け入れ態勢強化も図っていく。

 ECは、鼓童文化財団などでつくる実行委と市が主催し、これまでに31回開催されている。「響く島。SADO」をコンセプトに、佐渡の文化や自然に触れる催しを行ってきた。海外からの集客が見込める文化イベントとして、文化庁の「国際文化芸術発信拠点形成事業」に昨年採択されたこと受け、2月15日の総会でこうした取り組みを決めた。

 具体的には、インバウンド専門のコンサルタントを招いた専門チームを編成し、佐渡の文化や地域性を背景にしたECのPR方法を考える。また、4月から事務局に外国人スタッフを入れ、窓口業務の多言語化や国内に住む外国人への発信強化などを進める。

 また、公式ホームページの公開を4月10日、チケット販売を5月中旬にそれぞれ早め、海外などからの来場者が宿泊場所、交通手段などを準備しやすくする。

 太鼓芸能集団「鼓童」が出演し、小木港近くを会場に3夜連続で開催している「ハーバーマーケットライブ」は、観客の待機時間を軽減するため、鑑賞エリアを2種類に分ける。ライブ2日目は、ゲストとして韓国の打楽器集団「金徳洙サムルノリ」らが登場する。

 EC総合プロデューサーの菅野敦司さんは「近年試行錯誤してきたことが徐々に形になってきた。来場者の7割以上が島外なので、少しでも情報発信などを早めていきたい」と話した。

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