３月３日の東京マラソンに出場したスイス人と引率者計１６人が新潟県糸魚川市を訪れた。自然や文化を体験し、和食や温泉、雪のレジャーなどを楽しんだ。

　糸魚川への外国人誘客にも協力しているスイス出身のロルフ・ミュラーさん（６０）＝横浜市＝らが、糸魚川市早川地域を中心に案内した。スイスでは、山や谷のある早川地域が自国の風景に似ていると話題になっているという。

　一行は４～６日、笹倉温泉龍雲荘（大平）で温泉や和食を楽しみ、猪又酒造（新町）では地酒を試飲。スノーモービルの乗車や雪上トレッキングも体験した。

　５日の夕食は、ブリの刺し身など海や山の幸をたっぷり使った和食を味わった。見た目も美しい和食をスマートフォンで撮影したり、グラスを手に日本語で「カンパイ」と声を上げたりしながら堪能していた。

　保険業の男性（４９）は「美しい風景や、のんびりとした静かな環境が良い。同じ日本でも、東京とここでは環境がずいぶん違って面白い」と話した。