ゴーグルを着けVR映像を体験する市民(右)=佐渡市の両津港佐渡観光案内所

ゴーグルを着けVR映像を体験する市民(右)=佐渡市の両津港佐渡観光案内所

新潟県 佐渡 祭り・催し

佐渡文化財巡り仮想体験 金銀山も 12カ所で無料視聴

新潟日報(2019年4月26日)

 新潟県佐渡市に点在する数多くの文化財を、VR(バーチャルリアリティー、仮想現実)で紹介するコンテンツ「SADO VR」が完成し、観光案内所や博物館など市内外12カ所にVR映像を見るゴーグルが設置された。高画質カメラと大型ドローンで撮影された佐渡金銀山や小木海岸、尖閣湾などの美しい景観が、居ながらにしてリアルに体感できる。

 VRは、インバウンド(訪日観光客)のために設けた文化庁の補助事業を活用し、東京の制作会社「イマジカラボ」が手掛け、佐渡市などが協力した。

 映像は、ダイジェスト版と各施設ごとの特別版の計7パターンある。解説は日本語と英語、中国語があり、島内の代表的な国指定文化財を、六つのエリアに分け紹介している。ダイジェスト版では、雄大な大野亀の上空を歩くような感覚や、トキが至近距離にいる状況などを体験できる。

 両津港佐渡観光案内所で体験した吉井本郷の男性(81)は「迫力ある映像で驚いた。多くの外国人に見てもらい、佐渡の独特の文化を広く知ってほしい」と期待を込めた。

 16日に佐渡市を訪れ、VRゴーグルを贈呈した制作会社の大沢宏二郎VRスーパーバイザーは、「佐渡という最高の素材を最新鋭の技術で撮影できた。誘客に役立ててほしい」と話した。

 VRゴーグルの設置場所は、ダイジェスト版があいぽーと佐渡や佐渡汽船新潟港ターミナル総合案内所など5カ所。特別版はトキふれあいプラザや史跡「佐渡金山」など7カ所(入場料が必要)。

 ダイジェスト版(英語)は、動画投稿サイト「ユーチューブ」でも視聴できる。アドレスはhttps://youtu.be/Y3go3AfamlY

 体験は無料。問い合わせは市観光振興課、0259(67)7944。

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