カーフェリー三姉妹をデザインした「朱鷺と暮らす郷」の限定商品とポスター。いずれも左から「ときわ」「おけさ」「あかね」=佐渡市の佐渡汽船両津港ターミナル

カーフェリー三姉妹をデザインした「朱鷺と暮らす郷」の限定商品とポスター。いずれも左から「ときわ」「おけさ」「あかね」=佐渡市の佐渡汽船両津港ターミナル

新潟県 佐渡 特産

佐渡市認証米・朱鷺と暮らす郷 萌えキャラで客層開拓

新潟日報(2019年5月16日)

 新潟県佐渡市とJA佐渡は市の認証米「朱鷺と暮らす郷(さと)」の販売促進に向け、佐渡汽船のキャラクター「カーフェリー三姉妹」とコラボレーションした限定商品を販売している。「おけさ」「ときわ」「あかね」の3隻を擬人化した"萌(も)えキャラ"を袋にあしらい、観光で訪れる若者らに減農薬の米作りをPRしたい考えだ。

 「三姉妹」は直江津-小木航路の高速カーフェリー「あかね」就航をPRするため、2015年に三女あかねがデビュー。16年にはその姉として他の2隻のキャラも発表された。

 衣装は船体のデザインを表現。長女おけさは「一番パワフルで趣味は佐渡おけさ」、次女ときわは「インテリアにこだわりがあり、トキ好き」、あかねは「天然で穏やか。ただし、怒ると冬の日本海のように荒れる」とユニークな性格設定になっている。

 デザインを手掛けたタカヨシ(新潟市江南区)によると、クリアファイルやマグネットなどのキャラクターグッズも一時期販売され、子どもや漫画・アニメファンに人気だったという。

 一方、トキの餌となる生物を守るため08年から生産している認証米の販売量は、11年度の1780トンをピークに減少傾向。新たな客層を開拓しようと限定商品を企画した。

 第1弾の今回は300グラム入りの袋に、それぞれ2頭身にデフォルメした三姉妹をあしらった3種類、計3千袋を販売する。佐渡市農業政策課は「農家の苦労やトキ保護の取り組みを多くの人に知ってほしい」としている。

 370円程度。両津港と新潟港の佐渡汽船ターミナルやフェリー内などで販売。問い合わせは同課、0259(63)5117。

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