さまざまなトラブルを乗り越えるため過酷な訓練を続ける宇宙飛行士の勇気と行動力を、小山宙哉さんの人気漫画「宇宙兄弟」のストーリーとともに紹介した企画展「宇宙兄弟展inエンゼルランドふくい」が7月20日、福井県坂井市の福井県児童科学館で始まった。名場面を収めた巨大なパネルや複製原画が並び、多くの家族連れやファンでにぎわった。
小山さんが企画展のために、同科学館と地球をバックに主人公2人と毛利衛名誉館長を描いた縦2・4メートル、横5・4メートルのメインビジュアルがお出迎え。会場内では、主人公が宇宙へ憧れを抱いた子ども時代から、宇宙飛行士への道で出会う家族や仲間との絆を複製原画で紹介しているほか、現在の宇宙飛行士の訓練の様子を写真入りのパネルで展示。漫画中の名せりふを記したタペストリーや宇宙航空研究開発機構(JAXA)が手掛けた人工衛星の模型も並び、来場者を楽しませていた。
床に映し出された宇宙の映像に触れると光ったり音が鳴ったりするコーナーには多くの子どもたちが集まり、「きれい」と大はしゃぎだった。祖父らと訪れた女児(9)=福井市=は「漫画は読んだことがないけれど楽しかった。いつか宇宙に行ってみたいな」と話していた。