「どれがおいしい実かな?」と品定めしながら、ブルーベリーを摘み取る観光客=妙高市兼俣

「どれがおいしい実かな?」と品定めしながら、ブルーベリーを摘み取る観光客=妙高市兼俣

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妙高 ブルーベリー狩り 甘い実木陰で食べ比べ

新潟日報(2019年8月8日)

 海や山、渓谷など大自然に彩られた新潟県上越地域には、家族や友人同士で楽しめる夏のスポットが点在する。暑さをしのげる水辺や高原もお勧めだが、照りつける太陽の下、アクティビティーで思いきり体を動かすのも気持ちいい。実際に記者たちが上越、糸魚川、妙高3市に出掛け、夏を堪能した。さあ、あなたも行ってみよう!

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 うだるような真夏の暑さから逃げ出したくなる今日このごろ。高原で涼むのはどうかと情報を集めていると、長野県境の妙高市兼俣に、開園から35年がたつ「清水ブルーベリー園」を見つけた。眼精疲労に効果があるとされるブルーベリー。高原の風を感じながら、パソコン作業で疲れた目をいたわろうと、ブルーベリー狩りに出掛けた。

 標高約500メートルに位置する同園には、樹齢約40年の木が400本ほど植えられている。4品種ほどあるといい、7月から約2カ月間、ブルーベリー狩りを楽しめるそうだ。

 樹高は2メートルを超える。隣り合った木々の枝が重なり合い、ブルーベリーの畑はまるで小さな林のよう。「中はトンネルみたいでしょう。日陰なので、摘み取りも楽ですよ」と同園代表の清水良恵さん(54)は笑う。

 専用の容器を手に、ブルーベリーの林の中へ。黒に近い濃い青紫色で、表面が白い粉を吹いたようになっていたら、熟している証拠。目の前の枝に直径1・5センチほどのプリッとした黒い実を見つけ、指でつまんでひねると簡単に採れた。

 園内は食べ放題なので、早速試食。あれ、熟しているはずなのに酸っぱい! 「光の加減で、実際よりも黒っぽく見える未熟な実もある。品種や日当たりによって味が違うので、自分好みの実を探してみて」と清水さん。色を確認しながら食べ比べるうちに、日当たりのいい外側の木に甘みの強い実が多いことに気付いた。

 夢中になって、食べては摘む作業を続けること30分弱。この日の気温は30度を超えていたが、ブルーベリーの木陰と吹き抜ける高原の風が、汗だくの体を癒やしてくれた。

 お勧めの食べ方を清水さんに尋ねると、「採れたてを口いっぱいに頬張る」とのこと。それならばと、20粒ほどを一気にパクッ。爽やかな甘みと酸味が口の中に広がる。ふうむ、何ともぜいたく。たくさんブルーベリーを食べたせいか、ショボショボしていた目もすっきりしたような気がした。

 ブルーベリー狩りは8月下旬までで、お盆明けまでが収穫のピーク。入園料は一般800円、4歳~小学生は600円。園のチラシやSNSを提示すると500円に割り引く。園内は食べ放題。摘み取った実は500円支払うと、容器1パック分(約250グラム)を持ち帰りできる。期間中は無休。午前8時~午後5時。清水ブルーベリー園、0255(86)3078。

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