海岸などに放置された漁網を使ったイーサン・エステスさんの作品=佐渡市原黒

海岸などに放置された漁網を使ったイーサン・エステスさんの作品=佐渡市原黒

新潟県 佐渡 祭り・催し

銀河芸術祭が開幕 民俗学テーマに9月バスツアー 佐渡

新潟日報(2019年8月14日)

 国内外のアーティストや大学生が作品展示やイベントを行う「さどの島銀河芸術祭」が13日、新潟県佐渡市で始まった。6組の参加者による個性豊かな力作が10月6日まで島内各地を彩る。今年は民俗学にまつわる地域をバスで巡るツアーも初めて企画。芸術祭を通じて島の伝統文化や魅力を再発見してもらいたい考えだ。

 芸術祭は、佐渡を現代アートの実験の場にしようと市民有志が2016年に始めた。4回目の今回は両津、新穂、宿根木地区を主な会場とし、七つの作品やパフォーマンスを披露する。

 会場の一つ、原黒にある加茂湖湖畔の船小屋には、米カリフォルニアを拠点とする芸術家で海洋科学者のイーサン・エステスさん(30)の作品が展示されている。6月に佐渡市で制作した。海岸などに放置されたプラスチック製の古い漁網を丸くかたどった作品は、日本の禅からインスピレーションを受けたもの。ライフサイクルとリサイクルの二つの意味が込められており、イーサンさんは「鑑賞者に生命と資源の循環を考えてもらいたい」と話す。

 民俗学者、宮本常一が滞在したと伝わる宿根木の称光寺では、東海大、東京学芸大、立教大の学生が宮本の写真を使ったインスタレーションを展示している。宮本が撮影した当時の地域の様子について、住民に聞き取り調査し、現代の生活と比較をしている。

 バスツアー「もう一つの佐渡観光」は9月14、15日に実施する。北小浦、赤泊など宮本や柳田国男が歩いた地域に立ち寄り、地元住民と交流しながら佐渡の歴史をひもとく。

 芸術祭アートディレクターの吉田モリトさん(47)は「作品鑑賞やツアーで島内を散策し、普段の観光とは違う佐渡の一面を発見してほしい」と話した。

 ツアーは参加者を募集中。あいぽーと佐渡(両津夷)発着。1日につき定員40人。参加費5千円(昼食・ガイド付き)。問い合わせ、申し込みは「響く島。SADO」プロジェクト、050(5305)5135。

 ホームページは、https://sado-art.com/ja/

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