前島密の肖像をラベルに使用した日本酒とポスト型の化粧箱

前島密の肖像をラベルに使用した日本酒とポスト型の化粧箱

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前島密、日本酒でPR 肖像ラベルに使用 上越・田中酒造

新潟日報(2019年8月15日)

 田中酒造(新潟県上越市長浜)は、上越市出身で「日本郵便の父」として知られる前島密(ひそか)(1835~1919年)の肖像をラベルに使用した「能鷹 純米酒 前島密ラベル」を発売した。ことしは前島密没後100年の節目。同社は「上越の偉人を知ってもらうきっかけにもなってほしい」とPRしている。

 同社と郵便事業との縁から発売に至った。上越の政界、経済界の重鎮として知られ、4月に92歳で亡くなった同社の田中弘邦前社長は郵便事業との関係が深く、特定郵便局長を長年務めたほか、全国特定郵便局長会の会長などを歴任。前島密を敬愛していた。

 田中氏の経歴もあって今春、取引先から「前島密のお酒を出してはどうか」と提案があり、発売を計画。既に田中氏は体調を崩し、病床にいたが「ぜひ出してくれ」と期待していたという。

 県産の五百万石を使い、精米歩合は60%。やや辛口で、ほどよい酸味のあるすっきりとした味わいが特長だ。ラベルは4辺をギザギザにし、切手をイメージ。別売りの化粧箱は昔風の赤い郵便ポスト型にするなど、見た目にもこだわって仕上げた。

 同社の馬場慶徳専務(51)は「上越の新たなお土産、贈り物として利用してもらえればうれしい」としている。

 720ミリリットル入り1200円(税別)。化粧箱付きは1500円(同)。上越妙高駅や上越観光物産センター、上越市内の酒販店などで販売する。問い合わせは田中酒造、025(546)2311。

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