佐渡の冬の味覚「寒ブリ」漁が本格化している。今季一番の大漁となった11日、新潟県佐渡市春日の佐渡水産物地方卸売市場では、丸々と太ったブリ約500本が水揚げされた。
寒ブリは海水温の低下に伴い、北海道沖から南下し両津湾などに入る。両津湾には大型定置網が6カ所仕掛けられ、毎年11~1月ごろに漁のピークを迎える。
この日、水揚げされたのは10キロ前後が中心で、13キロを超える大物もあった。重さごとに分けられ、1キロ3千円前後で取引されると、東京の豊洲市場を中心に全国へ出荷された。
加茂水産定置網組合の石塚林二郎組合長(68)は「寒ブリのシーズンが始まった。この時期にしては大物もあり、これからまだまだ期待できる」と話した。