脚の身に加え、内子外子とセイコガニをふんだんに使ったカレーを開発した宮本さん=福井県南越前町河野の「畝来」

脚の身に加え、内子外子とセイコガニをふんだんに使ったカレーを開発した宮本さん=福井県南越前町河野の「畝来」

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河野の幸、絶品料理に 14日開幕の水仙まつりで提供

福井新聞(2019年12月13日)

 水仙まつりの開幕を兼ねて、12月14、15日に福井県南越前町河野で開かれる「荒波フェスタ」には、今年初お目見えのセイコガニカレーなど限定メニューが登場する。北前船の寄港地だった漁師町で育ち、運ばれてきた内外の味覚や取れたての海の幸を受け継いだ料理人が「河野ならではの味をアピールしたい」と、自慢の食を提供する。

 魚市場で働いていた父の背中を見て料理の道に進んだ宮本浩司さん(39)は、今年開発したセイコガニカレーを初提供する。専門学校時代に、県外産の魚の味に違和感を覚え「越前海岸の魚はおいしかったんだと、改めて感じた。その味を生かす」と話す。

 カレーは、フレンチを参考にカニの殻でスープを取った。ルーには脚の身だけでなく、内子と外子も加えたぜいたくさ。食感も生かしつつ、カレーに負けないほど濃厚なカニの風味を実現した。700円(税込み)で、2日間限定200食。

 河野の代名詞でもある、日本一の水揚げ量を誇るサワラでだしを取った、おろしそばも200杯、提供する。

 今年初めて同フェスタに参加する、河野の若手料理人の会「炊(かしき)の会」は、サワラや定置網で上がったブリやアジなど日替わり4種の河野の魚が、新鮮な刺し身で味わえる海鮮定食「北前膳」を、千円(税込み)の破格値で提供する。1日60食限定。

 北前船で運ばれていた昆布や紅花油を使ったサワラの洋風南蛮漬けなど、地域の歴史を踏まえたメニューも登場する。南一平代表(39)は「地元の若者が取った魚を、腕を振るって作り上げた。料理を通して河野を広めたい」と意欲を見せる。

 宮本さんは「河野の人が減っていて、このままでは河野が本当に無くなってしまうという危機感がある」。だからこそ「新しい料理に挑戦し、河野の頑張りを県内外に知ってほしい」と話す。

 荒波フェスタでは、ほかにセイコガニ鍋やセイコガニ丼、サワラバーガーなども登場する。

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