旧宮崎村の花「ヤマボウシ」をかたどったイルミネーション=福井県越前町宮崎コミュニティセンター

旧宮崎村の花「ヤマボウシ」をかたどったイルミネーション=福井県越前町宮崎コミュニティセンター

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旧宮崎村花「ヤマボウシ」 光で表現 福井県越前町

福井新聞(2019年12月27日)

 旧宮崎村の花だったヤマボウシの魅力を伝えようと、福井県越前町の宮崎地域コミュニティ運営委員会は、ヤマボウシをかたどった手作りのイルミネーションを、同町江波の町宮崎コミュニティセンター玄関に設置した。白くかれんな花を発光ダイオード(LED)で表現しており、通行人らの関心を集めている。

 ヤマボウシは旧宮崎村だった同町宮崎地区に多く自生し、5月下旬~6月に白やピンクの花を咲かせる。だが、2005年の町村合併後は水仙が越前町花となり、ヤマボウシが村花だったことを知らない世代も増えてきた。

 地区内にヤマボウシを増やし、魅力を次世代に伝えていこうと、宮崎地域コミュニティ運営委のふるさと部会が中心となり、今春から「やまぼうしの里みやざき再生プロジェクト」を始めた。これまで宮崎小での植樹や住民への苗配布に取り組んできた。

 イルミネーションはプロジェクトの一環で、運営委と事務局のコミュニティセンター職員が設置した。縦3メートル、横1・5メートルの金網を2枚用意し、白と緑のLED電球付きのロープライトを結束バンドで固定して、ヤマボウシの花を表現した。12月21日夜にセンターで行われた光と音楽のイベント「あかりフェスタ」では多くの来場者の関心を集め、スマートフォンで撮影する人も見られた。

 運営委事務局の水野智子さん(57)は「初の試みで花をかたどるのに試行錯誤したが、多くの人にプロジェクトを知ってもらえたらうれしい」と話した。イルミネーションは来年1月末まで。連日午後4時から同10時まで点灯している。

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