常敬寺の歴史をまとめた冊子(右)とイラスト入りの参拝記念印を持つ副住職の中戸真義さん。手前は常敬寺や寺町を紹介する中戸さん作成のマンガ=上越市

常敬寺の歴史をまとめた冊子(右)とイラスト入りの参拝記念印を持つ副住職の中戸真義さん。手前は常敬寺や寺町を紹介する中戸さん作成のマンガ=上越市

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上越・親鸞聖人ゆかりの常敬寺 創建からの歴史 冊子に

新潟日報(2020年2月5日)

 親鸞聖人ゆかりの寺である新潟県上越市寺町2の常敬(じょうきょう)寺が「多くの人に寺を知ってもらいたい」と発信に力を入れている。創建からの歴史をまとめた冊子「常敬寺のあゆみ」を発行したほか、副住職が特技を生かしてイラスト入りの参拝記念印(御朱印)も作った。記念印の授与は冬季は休みで、3月下旬ごろから再開する予定。

 常敬寺は浄土真宗の宗祖親鸞聖人の孫、唯善(ゆいぜん)上人が1284(弘安7)年、下総(現在の千葉県)に創建した。その後、信濃を経て慶長(1596~1615年)初期に越後へ移った。越後では春日山城下、福島城下を経て、1666(寛文6)年に現在地となった。

 長い歴史を持つ常敬寺だが、太平洋戦争では跡継ぎとなる住職の子2人が相次いで戦死し、伝承が途絶えかける危機もあった。副住職の中戸真義さん(33)は「口伝の歴史は簡単に失われる。百年後に伝えていくためには形として残さなければならないと思った」と冊子作りのきっかけを語る。

 冊子には、戦国の戦乱で寺が焼失したことなど苦難を乗り越えてきた寺の歴史を詳しく紹介。2018年に一度発行したものに、歴史的資料からひもといた考察を付け加え、昨年12月に「補完版」として完成させた。A5判62ページの力作で、無料で頒布している。

 また、昨年夏からイラスト入りのユニークな参拝記念印も始め、話題となっている。

 それまではシンプルなスタンプがメインだったが、「寺に親しんでもらうきっかけにしたい」と中戸さんの特技であるイラストを生かし、唯善上人や本尊の阿弥陀如来をかわいらしいキャラクター風にして描いたものや方言のやりとりが楽しめるマンガ風の「方言印」などを加えた。専門書籍にも取り上げられ、市外からも訪れる人が増えているという。

 常敬寺のある「寺町」は、60以上の寺社が集中する珍しい地域。中戸さんは「冊子や記念印を通じて地元をはじめ、多くの人に常敬寺や寺町を知ってもらい、高田の盛り上げにつながればうれしい」と話した。

 参拝記念印は300円から(種類により異なる)。問い合わせは、025(523)3352。

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