新潟県 佐渡 祭り・催し

町を彩る、おひなさま 佐渡・小木で人形祭り

新潟日報(2020年3月17日)

 江戸時代から受け継がれてきたひな人形などが町を飾る「小木ひな人形祭り」が14日、新潟県佐渡市小木町の本町商店街を中心に始まった。22日までの期間中、約30カ所の会場にひな人形が展示され、町人文化が残る町並みに花を添える。

 ひな人形を見ながら町歩きを楽しんでもらおうと、小木町商工会などが2012年から開いている。小木地区には年中行事を旧暦に合わせて行う風習が今も残り、各家庭は3月中旬ごろからひな人形を飾るという。

 今年は県内で感染が広がる新型コロナウイルスの影響を考慮し、一部内容を見直し。この時季に小木地区で古くから食べられている郷土料理「ひなさんまま」を作る体験講座など、八つのイベントを取りやめ、ひな飾りの展示を中心に行っている。

 小木町の「カフェ日和山・南書店」では、江戸時代から伝わるひな人形を飾っているほか、滋賀県を拠点に活動するイラストレーター山田美津子さんがこの祭りに合わせて絵付けした土人形も販売。初日は家族連れらでにぎわい、風情あるひな飾りを眺めながら、和風の「おひなさまパフェ」を味わうなど春の訪れを満喫していた。

 同市下新穂の60代女性はは「新型ウイルスで島内各地のイベントが自粛ムードの中、こうして春を感じる行事があると元気がもらえる」と話した。

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