91年ぶりに見つかった蕗谷虹児の「夢」を鑑賞する虹児の三男・龍夫さん=新発田市中央町4の蕗谷虹児記念館

91年ぶりに見つかった蕗谷虹児の「夢」を鑑賞する虹児の三男・龍夫さん=新発田市中央町4の蕗谷虹児記念館

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虹児の画業味わって 「夢」や未公開作展示 新発田

新潟日報(2020年4月6日)

 今年デビュー100周年となる新潟県新発田市出身の叙情画家・蕗谷虹児(1898~1979年)の未公開作品などを展示する「蔵出し展」が1日、同市の蕗谷虹児記念館で始まった。91年ぶりに県内で見つかった「夢」など約100点の所蔵品から虹児の画業を一望できる展覧会となっている。

 「夢」は虹児がパリ留学中の1929年に描いたとみられる。同展では雑誌の口絵や下絵など「夢」の関連作品7点とともに展示している。展覧会開幕前に来館し、「夢」を鑑賞した虹児の三男、蕗谷龍夫さん(85)=東京都=は「虹児が大事な節目で相当気合を入れて描いてきたテーマ。部分的に傷みもあるが、顔は非常にきれいだ」と感慨深そうに語った。

 ほかにも昨年県外で見つかり寄贈された原画「折鶴」、「赤ん坊」が初公開。また、川端康成が虹児に宛てた直筆書簡や三島由紀夫が虹児に依頼した挿絵など貴重な作品が並ぶ。

 同館で調査研究する長谷川静生さん(67)は「虹児の画業を一望できるコンパクトな展示にした。時代ごとの多才な画力も実感してほしい」と話した。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、約3週間遅れの開幕。同館ではギャラリートークを中止し、団体客の分散や観客同士の距離を開けるなどして対策に努める。

 6月21日まで。月曜休館。一般・大学生510円、高校生210円、小中学生110円。問い合わせは同館、0254(23)1013。

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