誕生確認から3週間がたち、すくすくと成長するコウノトリのひな4羽=5月8日午後3時15分ごろ、福井県越前市安養寺町

誕生確認から3週間がたち、すくすくと成長するコウノトリのひな4羽=5月8日午後3時15分ごろ、福井県越前市安養寺町

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コウノトリひな、スクスク 福井県越前市

福井新聞(2020年5月9日)

 福井県越前市安養寺町の人工巣塔で国の特別天然記念物コウノトリのひな誕生が確認されてから、8日で3週間が経過した。灰色だったひな4羽は白い羽毛が生えそろい、はっきりと巣から顔を出す姿が見られるようになった。市や県の担当者は「順調に育っている」と無事な巣立ちを願って見守りを続けている。

 雄「たからくん」、雌「みやびちゃん」が交代で数時間おきに餌を吐き戻す形で運び込み、ひなが競うようについばんでいる。8日はほかのコウノトリが巣をのぞき込むように上空を旋回し、ペアがそろって威嚇して撃退する場面もあった。昨年は同じ巣塔で県内の野外で55年ぶりに誕生したひな3羽を数日で死なせてしまったが、今年は子育てに協力し合い、"夫婦の絆"を深めているようだ。

 市と県によると、ひなの全長は推定40~50センチ。すでに野鳥のトビぐらいの大きさに育っている。飛行に重要な黒い風切り羽も目立つようになってきた。順調に育てば、巣立ちは6月中旬ごろ。5月末から6月初旬に性別を確認し、個体識別用の足環(あしわ)を着ける予定。

 市や県は刺激しないよう巣から150メートル以上離れて観察するよう呼び掛けている。市は巣のライブ映像をインターネットで配信中(ユーチューブで「越前市農政課」と検索)。市の担当者は「配信を活用して日々変わっていくひなの様子をぜひ観察してほしい」と話している。

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