鯖江市指定文化財に追加された雨降神社跡=福井県鯖江市中野町(市教委文化課提供)

鯖江市指定文化財に追加された雨降神社跡=福井県鯖江市中野町(市教委文化課提供)

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雨乞い神事伝承地「雨降神社跡」を福井県鯖江市文化財に

福井新聞(2020年5月22日)

 福井県鯖江市教育委員会は市指定文化財に、同市中野町の史跡「雨降(あめふり)神社跡」を新たに追加した。三里山の山中にあり、古くから雨乞いの神事が行われたことを示す伝承地。市指定文化財は計148件になった。

 雨降神社はかつて帝釈天社と称され、明治時代に改称された。ここで雨乞い神事が行われていたことは、1793(寛政5)年に記された「鯖江志」や、1919(大正8)年にまとめられた「今立郡神社誌」に記録されている。

 1911(明治44)年の神社整理令で中野神社(同市中野町)に合祀(ごうし)され、現在は雨降神社があった場所に石碑が残っている。石碑には、雨乞いを表す「郷民常に敬い雨を祷(いの)れば必ずあらわれる」との文言が刻まれている。

 市教委文化課は、自然環境に左右されることが大きい米作を営む農民が、神仏に頼ってきたことを伝える史跡として、顕彰の意義は大きいと評価した。市内の雨乞い神事としては、ほかに水落町4丁目の神明社の「神牛匹引雨乞神事」が知られている。

 市内の文化財は国指定5件、国登録38件、県指定17件を合わせ、計208件となった。

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