公園をパブとして活用したイベント「パブリックパーク」=7月17日、福井県越前市武生中央公園

公園をパブとして活用したイベント「パブリックパーク」=7月17日、福井県越前市武生中央公園

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夜の公園が"パブ"に 屋台出店、出前も 福井県越前市の武生中央公園

福井新聞(2020年7月19日)

 夜の公園を"パブ"として活用する社会実験のイベント「パブリックパーク」が7月17日夜、福井県越前市の武生中央公園で行われた。屋台の出店だけでなく、周辺の飲食店から出前を取れる仕組みも導入。市民ら約100人が参加し、公共空間の新たな可能性を楽しんだ。

 同公園の指定管理者になっている民間の共同事業体「越前パークス」が開いた。同社では昨年7月から「公園を自分たちの場所」として活動するボランティア「パークサポーター」を募り、集まったメンバーのアイデアを実現させた。

 日中は子どもたちの歓声が響くだるまちゃん広場近くに長さ18メートルのカウンターを設置してライトアップ。DJブースからの音楽が雰囲気を盛り上げた。ビールや軽食を提供する屋台3店舗のほか、スタッフが注文をまとめ、周辺の飲食店4店舗からピザやすしの出前もできる工夫も凝らした。出前を届けた寿司天狗の鈴木孝雄さん(69)は「店はすぐ近くだから出前は苦じゃない。こうして店を使ってもらえてありがたい」と話していた。

 だるまちゃん広場が人気となり、日中は年間142万人が訪れる場所に成長した同公園。越前パークスの田中謙次さん(49)は「地域の人が夜も楽しめる公園にしていきたい。周辺のお店への波及効果があれば、公園を含むエリア全体の価値が上がっていくはず」と手応えを語った。

 参加者には受付時に検温や連絡先の記入を求め、2週間以内に首都圏への往来がある人の参加は断るなどの感染対策をしながら実施した。

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