10月9日に開幕する「2020たけふ菊人形」で展示される「千輪菊」が5日、会場の福井県越前市武生中央公園に搬入された。
千輪菊は、早生品種で黄色い花をつける「岸の秋鈴」。直径3メートルのドーム状で、摘芯を繰り返すことで枝を増やし、1本の菊苗に約380輪の花が付いている。菊人形の展示に合わせ、同市万葉菊花園の職員が2年がかりで育ててきた。
菊花園で千輪菊をトラックに積み込み、会場の武生中央公園に搬入。メインストリートの中央部分に同園職員らが慎重に設置した。まだつぼみのものもあるが、菊人形開幕に向けてさらに華やかになっていくという。見ごろは2週間ほど続き、菊人形期間中に晩生品種と入れ替える。
菊花園の担当者は「8月の猛暑で伸び悩んだ時期もあったが、自信を持ってお見せできる状態に育ってくれた。ぜひ多くの人に楽しんでもらいたい」と話していた。