新型コロナウイルス感染症による不況打破を願い、小判を買い求める人々=2月11日、福井県越前市粟田部町の岡太神社

新型コロナウイルス感染症による不況打破を願い、小判を買い求める人々=2月11日、福井県越前市粟田部町の岡太神社

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「小判」買って不況打破 越前市の岡太神社で「市祭り」

福井新聞(2021年2月12日)

 商売繁盛を祈り、住民が小判そっくりのもち米のお菓子を買い求める伝統行事「市祭(いちまつ)り」が2月11日、福井県越前市粟田部町の岡太(おかふと)神社で行われた。新型コロナウイルス感染症による不況打破を願い、多くの参拝者が小判を買い求めた。

 磯部裕司宮司によると、1008年に当時の宮司が夢でのお告げで始めたとされる。例年2月9日の午前0時に小判の販売を始めるが、今年は新型コロナ対策で人々の密集を避けるため日付と時間を変更。午前9時から販売し、小判の数も例年の約半数となる148束とした。

 小判は商売繁盛の御利益があるとされる。金貨と銀貨を模した黄色と白色の2色で、20枚1束千円で販売。購入者に配られる大黒天とえびすなどが描かれたお札と一緒に、家の神棚に供えるのが習わしという。

 19束購入した飲食店オーナーの50代女性(越前市岩本町)は「コロナの影響で客数が大幅に減り、国の給付金が無かったら店を閉じなければいけないほど。自営業仲間の分も合わせて買った」と話していた。

 またこの日は、五穀豊穣を祈る同神社の伝統行事「蓬莱祀(おらいし)」の神事が執り行われた。メインの山車巡行が中止になったことから、巡行の様子を描いた「蓬莱祀図屏風」が特別公開された。同神社の「聖観音立像」の年1回の開帳もあった。

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