日本民藝(みんげい)館(東京)の所蔵品を紹介する「民藝 MINGEI 生活美のかたち展」が、新潟県上越市の「無印良品 直江津」で開かれている。江戸時代の煙草(たばこ)入れや薩摩の白磁瓶など約60点が並び、手工芸による生活道具が醸し出す造形美に、来場者が興味深そうに見入っていた。
生活雑貨を扱う無印良品と、日本民藝館が初めて企画。無印良品の商品デザインなども手掛ける同館の深澤直人館長が、所蔵品約1万7千点の中から選んだ。
会場には、徳利(とっくり)や手付き鍋など国内外の生活道具が並び、無印良品の商品も展示している。同店コミュニティマネージャーの古谷信人さん(41)は「時代に合わせて使いやすく進化した『かたち』は、無印良品のコンセプトと共通する」と説明する。
市内から訪れた女性(63)は「手になじむ形をしていて、製品が持つ力強さを感じる」と話した。
3月7日まで。午前10時~午後8時。無料。直江津店を皮切りに、銀座店(東京)などを巡回する予定。