秘湯として名高い新潟県妙高市の燕温泉にある露天風呂「黄金の湯」が20日、ことしのオープンを迎えた。訪れた観光客らは、急な雪道の先にある極上の空間を楽しんだ。
黄金の湯は、標高1100メートルにある燕温泉の温泉街から、徒歩で10分ほど雪道を登った所に男女別である。かつては5月に開いていたが、近年は早くから観光客を呼び込むため、3月中にオープンしている。
燕温泉の旅館「樺太館」を営む内記健二さん(40)によると、豪雪に見舞われた平野部とは異なり「積雪は例年より若干少ない」という。ただ、風呂の周囲には人の背丈を超える積雪が残っており、訪れた人は青空の下、乳白色のお湯を満喫した。
スキー帰りに訪れた埼玉県の契約社員男性(64)は「初めて来たが、雪の中の温泉はなかなか気分がいい」と話した。
開設は11月までの予定。