灯台の魅力を広く伝え、集客につなげようと、新潟県糸魚川市能生の能生港灯台が、全国の灯台を擬人化するプロジェクト「燈(あかり)の守り人」により、少年のキャラクターに"変身"した。少年が登場するオリジナルストーリーの音声ドラマ「幻想夜話」が、燈の守り人の公式サイトで配信されている。
プロジェクトは、東京の企業でつくる燈の守り人製作委員会が日本財団「海と日本プロジェクト」などと連携し、2020年から取り組んでいる。
能生港灯台は、弁天岩の上に設置され、1951年に初点灯。2016年に「恋する灯台」に認定されている。灯台の役割を終えた後も、地元の声によって残された点などが評価され、擬人化プロジェクト第5弾に選ばれた。
キャラクターは、着物風の衣装で神楽鈴を持った少年。天真らんまんで世話焼きだが、恋愛方面は奥手という設定になっている。
音声ドラマは、能生の歴史や文化などをモチーフにしたファンタジーで、アニメなどに数多く出演する声優、伊倉一恵さんが少年の声を担当。同サイトでは、能生港灯台の歴史や地域とのつながりなども紹介している。
伊倉さんは「とても美しい灯台で行ってみたくなりました。改めて灯台の大切さを思いました」とコメントしている。
燈の守り人製作委員会では、これまでに和歌山県の樫野埼灯台や山口県の角島灯台などのキャラクターを製作している。