ワインに合うジェラートを開発した小池保子さん。「生ハムや蜂蜜とも合う」とPRする=上越市

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おつまみジェラート ワインのお供に 上越・ソンニャーレ

新潟日報(2021年6月1日)

 新潟県上越市春日山町1のジェラート店「ソンニャーレ」が、デザートに限らず、「つまみ」としても楽しめるジェラートを発売した。その名も「wine no OTOMO」で、カフェショコラ味、ブルーチーズ味の2種類を作った。ワインと相性のいいチョコレートとブルーチーズを生かしながら、甘さを抑え、ワインに劣らぬ余韻が口に広がるように仕上げた。開発した女性は「ワインと巣ごもりのお供に」と提案している。

 昨夏販売したビターなチョコ味のジェラートが「大人向けで、ワインに合いそう」と知人に評価された。同店の小池保子代表(42)は「ワインのつまみ」という新機軸のジェラート作りに魅力を感じ、昨年10月から試作を重ねてきた。

 開発には「岩の原葡萄(ぶどう)園」(上越市北方)の協力を仰ぎ、ワイン提供を受けた。同社や広告会社を交えた試食会を開き、意見を基に甘さや食感を試行錯誤。苦みのあるコーヒーエキスを加えたり、企業秘密の素材でまろやかさを出したりと、半年かけて理想の味を追求した。

 完成したカフェショコラ味はビター感にこだわり、カカオを焙煎(ばいせん)して砕いた粒をアクセントに散らした。ブルーチーズ味は苦手な人も楽しめるよう、風味のバランスに配慮した。開発を手助けした市内の広告会社勤務、相澤一恵さん(31)は「デザートとは違う。レストランの料理として出てきても面白い」と話した。

 高級志向の商品として、ギフトに使えるよう箱詰めして販売。360グラムの商品2種類が1本ずつ入る。

 ソンニャーレは市内の和菓子店や果樹農家と協力した商品も既に販売し、食文化の発信に努めている。小池さんは「甘さの感じ方の違いなど、他業種と連携すると勉強になる。楽しみながら作った」と笑顔を見せた。

 箱詰めの料金は3200円。ソンニャーレ春日山本店で購入できる。受け取りの1週間前までに予約する。

 問い合わせはソンニャーレ、025(512)4530。水曜定休。

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