麹のおちちなどの試飲が楽しめる佐渡発酵の直売所兼休憩スペース=佐渡市関

麹のおちちなどの試飲が楽しめる佐渡発酵の直売所兼休憩スペース=佐渡市関

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こだわり甘酒 ゆったり賞味 佐渡発酵が直売所オープン

新潟日報(2021年8月10日)

 100%佐渡産にこだわった甘酒「麹(こうじ)のおちち」などを製造販売する佐渡発酵が、拠点を構える新潟県佐渡市関に直売所兼休憩スペースをオープンした。新型コロナウイルス収束後の観光需要回復や佐渡金銀山の世界遺産登録を見据え、外海府地区の活性化につなげたい考えだ。同社は「観光中に気軽に立ち寄り、試飲を楽しんでもらいたい」としている。

 佐渡発酵は、外海府地区の人口減や産業の衰退を危惧した住民有志らが2011年に「かいふ発酵」として創業した。甘酒造りから事業を徐々に発展させ、現在は辛口の濁り酒、どぶろくなど6種類の製品を展開している。

 商品販売は事務所の一角で行っていたが、6月に約55平方メートルの直売所兼休憩スペースを新設した。開放感のある空間にテーブル席10席を設け、全製品の試飲が楽しめる。同社代表の浜田正敏さん(74)は「主要な観光スポットはないが、周辺にはキャンプ場や民宿もある。北部でゆったりと過ごす観光拠点の一つになれば幸いだ」と話す。

 主力の「麹のおちち」は佐渡産コシヒカリと水、麹(こうじ)のみで約3週間乳酸発酵した甘酒。ほのかな酸味と濃厚な飲み口で「まるでヨーグルトのようだ」と好評という。水分を減らして瓶詰めにした食べるタイプの商品もあり、ジャムのようにパンに塗ったり調味料として使ったりさまざまな楽しみ方ができる。

 昨年から新潟三越伊勢丹(新潟市中央区)の県産品発信プロジェクト「NIIGATA越品」の商品として販売されるなど、徐々に知名度も高まってきた。麹のおちちを中心に、島外の人にも佐渡のお土産として定着しつつあるという。

 浜田さんは「規模は小さくても、手間暇かけて品質の良いものを作っている。新設したスペースでくつろぎながら味わってもらいたい」と話した。

 不定休で午前8時半~午後5時。店頭駐車場5台。問い合わせは同社、0259(78)2288。

詳細情報

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佐渡発酵 | 佐渡の乳酸発酵 麹のおちち・寒元・どぶろく https://sadohakko.com/
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