「山田定右衛門漆器店」の漆器=福井県鯖江市川田地区の同工房

「山田定右衛門漆器店」の漆器=福井県鯖江市川田地区の同工房

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木目が際立つモダン漆器、食洗機OKの耐久性 鯖江市河和田地区「山田定右衛門漆器店」【ふくジェンヌ】

福井新聞(2021年11月26日)

福井県鯖江市河和田地区にある『山田定右衛門漆器店』さんへ行ってきました。鯖江市河和田地区は、約1,500年という歴史ある越前漆器の産地として有名で、現代もなお、たくさんの職人さんや企業がその伝統を守り続けていらっしゃいます。

そんな歴史ある漆器の町で『山田定右衛門漆器店』さんは、漆器の修理請負をはじめ飲食店や旅館への卸売、独自製品の開発や製作を行っています。今回は、『山田定右衛門漆器店』さんが作られている食器やコップ等の独自製品を見せていただきました。

『山田定右衛門漆器店』さんの製品の特徴は、「食洗機でも洗ってもOK」な丈夫で頑丈な漆器であることです。漆器といえば、使ううちに剥がれてきたり色落ちしてきたりお手入れが難しいというイメージがありますが、こちらの漆器は、食洗機で洗っても大丈夫なくらい頑丈で耐久性に優れています。

木製なのでとても軽く、中に入れたものの熱や冷たさが表面には伝わりづらいため手に持ちやすく、使いやすい漆器になっています。また、デザインもモダンでとても洗練されています。「木の木目を見せる」ということにこだわっており、サクラやケヤキ、ホオノキなど様々な材木を使用しているとのこと。木の特徴に応じて内側や外側で木目を見せたり、2トーンの部分で風合いを変える加工を施したりと、こだわりがたくさん詰まっています。価格は5,000円~8,000円。

漆は黒色や朱色で塗られることが多いですが、こちらではよりカラフルな色を表現できるウレタン塗装という技術を使用しています。柔らかな木の温かさとつるりと塗られたポップな色合いが上手く調和していて、器を見ているだけでなんだかウキウキしますね。

カラフルな漆器だけではなく、鯖江の一大産業であるメガネからインスピレーションを得たというチタン色の漆器もシックでとてもかっこいいです!女性の方はもちろん、男性の方にプレゼントしても喜ばれそうですね。裏側の金色であしらわれた『山田定右衛門漆器店』のロゴもおしゃれなワンポイントです。

器だけでももちろん美しいですが、お料理を盛り付けるとまた一段と見栄えが良くなり素敵になります。器がお料理を、お料理が器を、お互いに引き立て役となり、毎日の食事が楽しくなりそうです。

現在、店舗販売はされておりませんが、直接のご連絡で購入が可能です。また、JR福井駅前のハピリン、鯖江市川田地区にある「うるしの里会館」でも販売中です。
◆TEL: (0778)65-0053
◆mail:yamasada-sikki@citrus.ocn.ne.jp

木の温かさと高い塗り技術が共存した洗練された『山田定右衛門漆器店』さんの漆器をぜひお手に取ってみてください。

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 福井銀行の女性行員でつくる「ふくジェンヌ」が福井県内の観光スポットやご当地グルメを紹介します。(インスタグラムでも情報配信中 @fukusienne)

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