シンガポールの高級すし店に採用された「越前いぶし柿」

シンガポールの高級すし店に採用された「越前いぶし柿」

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今庄「いぶし柿」海外進出 シンガポールのすし店に

福井新聞(2021年12月10日)

 福井県南越前町今庄地区の特産「今庄つるし柿」を手掛ける「さん休(さんきゅう)」(同町二ツ屋)が製造するオリジナル商品「越前いぶし柿」が、シンガポールの高級すし店のメニューに採用されることになった。初の海外展開に同社は「今庄伝統の食文化を世界の人たちに知ってもらいたい」と喜んでいる。

 越前いぶし柿は、約450年の歴史を誇る今庄つるし柿と同様に、皮をむいた柿を煙でいぶして作る。糖度が高い県内産の越前柿を使い、種を抜いて食べやすくしているのが特徴。

 海外展開のきっかけとなったのは、福邦銀行(本店福井市)と海外販路開拓支援のRCG(東京)が11月中旬に開いたリモート商談会。さん休の三浦社長が越前いぶし柿の魅力をアピールしたところ、シンガポールの高級すし店「Sushi Kimura」の職人、木村さんが興味を示し、取引が決まった。木村さんは今後、すしネタとして越前いぶし柿を提供する予定という。

 三浦社長は「長い歴史を持つ日本で今庄だけの味。世界中に広がるきっかけになってほしい」と話していた。

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