古い地図や写真から越前市の町並みの変遷をたどる展示=1月28日、福井県越前市武生公会堂記念館

古い地図や写真から越前市の町並みの変遷をたどる展示=1月28日、福井県越前市武生公会堂記念館

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福井県越前市街に城下町の面影 古地図、写真で変遷たどる

福井新聞(2022年1月31日)

 福井県越前市の今昔の町並みをテーマにした武生公会堂記念館の館蔵品展「地図・古写真でみる越前市のまち並み 武生編」が1月28日、越前市の同館で始まった。市街地を描く現存最古の絵画などを元に、現在の町並みに城下町の面影が残っていることなどを紹介している。4月3日まで。

 現在の市街地は、越前藩主の家臣だった本多富正が江戸時代に整備した城下町「越前府中」が基礎となっているとされる。市街地を描く最古の資料「正徳元年府中図」(1711年)には府中城や町屋、水路などが表記されており、2001年の住宅地図と同図を照らし合わせた資料から、地割りや寺社の配置などに大きな変化がないことが分かる。

 昭和初期に旧武生町が発行した鳥瞰(ちょうかん)図や、明治時代に配られた商店のチラシなどの展示や、明治~昭和初期と現在の町並みを写真で比較するコーナーもある。別室では、越前市の町並みを描く上野谷憲示さん(75)=同市南3丁目=の水彩画も展示している。

 午前10時~午後6時。入館無料。月曜休館。3月1日からは一部展示内容を変更する。

 2月6日と3月19日に学芸員によるギャラリートーク、4月3日には学芸員と城下町の痕跡をたどるイベント(要予約)がある。申し込みは観光・匠の技案内所=電話0778(24)0655。

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