富山ガラス工房に所属する作家の作品を入れたカプセル自動販売機「ガチャガチャ」が、富山市西金屋の第2工房に設置されている。子どもから大人まで幅広い世代に富山のガラス文化を知ってもらおうと、同工房が初めて企画した。1カ月ごとに担当作家が交代し、それぞれの個性を楽しんでもらう。
ガチャガチャは1月末に導入した。受付で1回千円の専用メダルを購入し、自販機に入れてハンドルを回すと作品が入ったカプセルが出てくる。
第2工房に所属する作家約10人が1カ月に1人ずつ担当。それぞれの得意分野を生かした作品をカプセルに入れ、さまざまな技術や表現方法を毎回感じられるようにする。
2月いっぱいまでの担当は勝木竜二さん(33)=富山市。動物をかたどった手のひらサイズの作品を6種類販売している。クマ、ウサギ、タコ、メンダコ、小鳥に加え、残りの一つはシークレットで「当ててからのお楽しみです」。早くも子どもを中心に話題を呼びつつあり、週末には10個ほど売れるという。
勝木さんは「ガラスに親しみを感じてもらうきっかけになればいい。作家にとっても多くの人に活動をアピールする機会になる」と話している。