富山地方鉄道は16日、西武鉄道(埼玉)から購入した車両「ニューレッドアロー号」を、19日から運行させると発表した。旧型の「レッドアロー号」も約25年前に譲り受けており、新旧車両がそろう。富山地鉄は「全国から鉄道ファンを呼び込みたい」としている。
レッドアロー号は1969年にデビュー。車体の赤のラインが特徴で、西武池袋線や西武秩父線の特急として親しまれた。ニューレッドアロー号は後継として93年に登場した。
富山地鉄は、廃車となるニューレッドアロー号のうち4両を20年秋に県内に輸送した。19日から3両1編成で、地鉄の全線で走らせることにした。旧型のレッドアロー号は、観光列車「アルプスエキスプレス」として運行させている。
鉄軌道部営業課の担当者は「関東で活躍してきた新旧の車両が富山にそろう。観光資源としても活用し、県内外の人に親しんでもらいたい」と話している。