カラー写真を見ながらイタイイタイ病の説明を聞く来場者(右)

カラー写真を見ながらイタイイタイ病の説明を聞く来場者(右)

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イタイイタイ病を後世に 県立資料館にカラー写真展示

北日本新聞(2022年4月24日)

 神通川流域で発生した四大公害病の一つ、イタイイタイ病の歴史をカラー化した写真で伝える特別企画展が23日、富山市友杉の県立イタイイタイ病資料館で始まった。5月8日まで。

 開館以来初の試み。「カラーで甦(よみがえ)るイタイイタイ病の記憶」と銘打ち、患者団体「イタイイタイ病対策協議会」から寄贈されたモノクロの写真を人工知能(AI)技術でカラー化したものを並べた。

 イ病訴訟の患者側勝訴が1972年に確定した際の患者らが喜ぶ姿などが色鮮やかに再現された。同館の担当者は「当時の人々の息遣いをリアルに感じてもらえると思う。美しく豊かな環境を守るきっかけになればうれしい」と話した。

 県は開館10周年を記念して29日、宇宙飛行士で日本科学未来館名誉館長、毛利衛さんの特別講演会を開く。

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