福井県坂井市三国町の旧市街地を踊り流す「三國湊 帯のまち流し」(福井新聞社共催)が9月3日、3年ぶりに開催されることが決まった。三國神社周辺に範囲を限定し、初秋の風物行事を楽しんでもらう。
帯のまち流しは、細い路地を「帯の幅ほどある町」とうたう民謡「三国節」の三味線と笛の音に合わせ、浴衣や法被姿の踊り手たちが帯のように連なって練り歩く。
主催する一般社団法人「三国會所」が5月31日の理事会で開催を決定した。新型コロナウイルス感染拡大防止のため2年間中止していた。
例年は旧市街地をいくつかのコースに分けて踊り歩くが、今年は三國神社境内と周辺の四日市区―岩崎区―中元区に限定する。午後6時半から同8時半まで。同8時からは三國神社前に踊り手らが集まり、総踊りがある。審査会と表彰式は実施しない予定。
踊り手の募集は今月中旬から始まり、7月15日まで。新型コロナ感染拡大防止のため、児童や一般向けの練習会は行わず、三国節で踊れる人のみ参加できる。
三國會所が製作したパンフレットには振り付けや見本動画のQRコードを掲載。参加申込書とパンフレットは、三国湊町家館や市商工会三国支所などに置かれている。今月中旬以降、三国會所のホームページから入手できる。
同法人副理事長は「今回の開催は10年、20年後につなげるための一歩。初秋の港町の雰囲気を楽しんでほしい」と話している。