福井県あわら温泉調理師会「芦親会」と、若手農家でつくる「坂井あわらアグリカルチャースマイルクラブ(ASC)」が、福井のブランド地鶏「福地鶏」を使った炊き込みご飯のもとを、お土産品として商品化した。料理人の自慢の逸品、あわら温泉の"名物"としてアピールしていく。
2024年春の北陸新幹線芦原温泉駅開業に向け、地元食材であわらをPRできる名物料理を作ろうと一昨年前から取り組み、昨秋にメニューが完成した。今年4月からは芦親会会員旅館の清風荘、越路、美松で、朝夕のバイキングなどで提供している。
ご飯のもとには、ASC会員の黒川産業(あわら市北潟)が生産する福地鶏をミンチにして使用。肉の食感が楽しめるよう特にこだわった。あわら市のニンジン、坂井市の大豆を使った油揚げ、県産の九頭竜まいたけなど、地元食材をふんだんに混ぜ込んだ。
レトルトパウチの商品化では、家庭で使いやすい2合炊きにした。手間をかけずに本場の味が楽しめるよう、水を足さずに手軽に炊けるよう工夫した。
販売は清風荘、越路、美松、まつや千千の4旅館、黒川産業で取り扱っている。1パック2千円(税込み)。
芦親会の会長は「ミンチ状の肉は存在感があって、だしも生かしており、子どもから大人まで楽しめる。料理人と若手農家の交流の中で生まれた一品を全国にPRしたい」と話している。