福井県あわら市の「あわら温泉女将(おかみ)の会」は日本酒のオリジナルブランド「女将」をベースにした発泡酒の商品化を目指し8月22日、同市の芦原温泉旅館会館で試飲会を開いた。北陸新幹線県内開業を控え、酒かすへしこや発酵ドリンクのレシピも開発し、新たなコンテンツとして提供する。
日本酒「女将」は、女将の会が地元農家や酒造会社などと酒米作りから仕込みまで取り組むプロジェクトで9年目。心と体の健康維持を目的とした「ウエルネスツーリズム」を推進しており、温泉地の魅力を発信しようと、体によいとされる発酵をテーマに商品開発を企画した。
この日は、山口会長ら7人が集まり、久保田酒造(坂井市)が試作した辛口と甘口を試した。ターゲットは美と健康に関心が高い女性とし、すっきりとした味わいで飲みやすい甘口にすると決めた。
ほかにも「女将」の酒かすを活用したへしこ、酢を使った発酵ドリンクのレシピ開発にも取り組む計画。パッケージや価格帯は今後詰め、共通コンセプトに「美活」を掲げて秋以降の商品化を目指す。
発酵をテーマにした商品開発や9月から各旅館で実施する朝ヨガ体験などの事業は、県観光連盟の観光ブランドアップ・スーパーバイザーの助言を受けて取り組む。同連盟はこれら「ウエルネス温泉地」の活性化プロジェクトに約95万円の補助金を交付して支援する。