福井県坂井市の一筆啓上日本一短い手紙の館で、丸岡にまつわる戦国時代の書状をパネルで紹介する企画展が開かれている。丸岡城主の柴田勝豊が出した唯一現存する書状など7点を展示している。
勝豊は、柴田勝家が指揮する北陸方面の重要な戦力だった。加賀国江沼郡の黒谷城を攻めた際、柴田方の仲間になった地侍とみられる塚谷佐一郎に送った書状には、勝家のねぎらいの言葉をしたためている。
関ケ原の合戦の際、佐々正孝が出羽国の秋田実季に西軍の動きを伝えた書状では、北陸の様子が細かく書かれ、丸岡城主の青山宗勝が登場する。
当時は、手紙の中身を見られないようにさまざまな包み方をしていたことから、会場では来場者が包み方を体験できるコーナーを設置。折りやひねり、切りなどの封の仕方が見本とともに紹介されている。
10月10日まで。開館時間は午前9時~午後5時。入館料は高校生以上200円、中学生100円、小学生以下無料。